20歳の告白①
少し前に20歳になりました。成人しました。
1年前、19歳の誕生日、私はひとつの決心をしました。
20歳の誕生日に、家族にカミングアウトする
その日が近づいてくるにつれて、やっぱりやめようかな、とか、また今度でも良くない?と思ってしまいました。
でも、今日を逃したらもう次はずっとずっと先になってしまう気がして。なんなら一生言えないんじゃないかと思ってしまって…。
誕生日の朝。憂鬱な気持ちで学校へ行き、カミングアウトについて話していた友達に励まされ、帰りの電車に乗りました。その日は祖父母も含め家族でご飯会でした。人生初のお酒にわくわくしつつも緊張が止まらず、なかなか酔えませんでした。
帰宅したら両親だけにまずは話そうと思っていました。そんな時に父親から
「あ、ごめん、ちょっと飲み直してくるわ」
と言われてしまいました。
帰ったら2人に言いたいことあるって伝えてたにも関わらず!!なんでなの!!!!と怒りを覚えつつ、1時間で帰ってくるという約束の元一旦別れました。
結局父が帰宅したのは2時間後。
両親と私だけで話したかったので、寝室へ。
「あのね、昨年の誕生日から言おうと決めてたんだけど、」
私は、
自分の性別が揺らぐこと
・女の子を強要しないで欲しいこと
・女の子であることを褒めないでほしいこと(やっぱり女の子はこういうの得意だよね、等)
・レディファーストに嫌悪感を覚えること
周りの人の性別の感覚が理解できないこと
・同性と異性の友達に対する接し方の違いが分からない
・異性と2人で遊ぶことの批判をやめてほしい
恋愛的に好きになる人の性別は全てであること
・それはパンセクシュアルということ
・男女以外の性別があること
・今までも色んな性別の人に恋してきたこと
今はQの子と付き合っていること
・クエスチョニングに関する理解について
を、少しずつ、確かめながら話しました。
父は芸能系の仕事をしていることもあり、
「周りにいることは知っていたけど、ゲイ、レズ、おかま、おなべ以外については知らなかった。自分の子どもがまさかとは思ったけど、でも、否定はしないよ。理解しきれないかもしれないけど、嫌なこととかは言って欲しい。」と言ってくれました。
(そのままなので差別用語あるのすみません)
また、父は同性カップルさんの特集などのテレビを見るとばかにするところがあるのでそれもやめて欲しいと伝えたところ
「ごめん、(職業柄)それを笑いにする世界で生きてきたから、まだまだ抜けないとは思う。でも頑張るから、教えて欲しい」
とのことでした。すぐ近くにいるということを頭では分かっていても、それを考慮する程身近には感じられていなかったらしいです。
ここまで、母は一言も話しませんでした。
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長くなっちゃったので②に続きます😌